ハンドルネーム:カフェ・ミルク
休日のお昼のことでした。その日は、友達と一緒に大型ショッピングモールのフードコートへ行って、おしゃべりを楽しむ予定でした。フードコートは休日ということもあって、家族連れやカップルでいっぱいでした。
私たちはどうにかして席を確保しようと、交代で食事を注文することにしました。友達が先に注文をすることになり、その間に私は席を探し回りました。ようやく空席を見つけて、荷物を置いた時はホッとしました。
でも、その時に目に入ったのが、フードコートの真ん中に座っている6人の老人たちでした。彼らは全然食事をしている様子もなく、ただ無料の水を何度も飲んでいて、机の上にはフードコートで無料で配られる紙コップが山積みになっていました。
私たちが席を確保するためにあんなに苦労したのに、この老人たちは何の気兼ねもなく席を占拠していることに驚きました。他の家族連れも同じように席を探して彷徨っていて、中には「席を譲ってもらえませんか?」と丁寧にお願いしている人たちもいました。
でも、その老人たちは「高齢者を労わりなさい!」と大きな声で怒鳴りつけるだけで立ち退く様子はありません。その様子を見て、周囲の人たちも困惑していて、不快感を隠せない感じでした。
警備員が注意をしに来ることもありましたが、老人たちは全然態度を改める気配がありません。警備員が去った後も、彼らは同じように席を占拠し続けていました。
そんな中、小さな子どもたちがその老人たちに近づいて、「おじいちゃん達、何してるの?」と話しかける場面がありました。私は内心、「この子たちも怒鳴られるのでは?」と心配しましたが、予想は外れました。
老人たちは小さな子どもたちに対してバツの悪そうな顔をしていました。どうやら、その子どもたちは老人たちの孫のようでした。孫たちは「おじいちゃんたち、嫌い」と言って、その場を去ろうとしていました。
孫たちの親がその間を取り持とうとしていましたが、子どもたちは老人たちが怒鳴り散らしている姿を見てしまっていて、完全に軽蔑している様子でした。結局、その老人たちは孫のご機嫌を取ろうとしましたが、うまくいかず、バツが悪そうにその場を去っていきました。
ちょうど席に戻ってきた友達にその一部始終を話すと、「本当にひどいね」と同情してくれました。私たちは楽しい時間を過ごしましたが、あの老人たちの自分勝手な行動が忘れられませんでした。
(掲載に当たっては、本人の許可を得ております。)