ハンドルネーム:あかり
フリマアプリって便利だけど、たまにとんでもない出品者に当たることがある。今回、私はまさにそんな目に遭った。いや、遭ったなんてもんじゃない。こっちは被害者なのに、最後には警察沙汰になった話だ。
ことの発端は、私があるブランドのバッグをフリマアプリで購入したことだった。新品同様の美品、しかも相場よりちょっと安め。出品者の評価も悪くなかったし、説明文にも「目立った傷や汚れなし」と書かれていた。これはラッキー!そう思って即購入した。
しかし、届いた品物を見た瞬間、血の気が引いた。
ボロボロ。
いや、もはや「中古」とか「使用感あり」とかいうレベルじゃない。持ち手はすり減り、金具はサビ、内側の布にはシミ。どこをどう見ても「新品同様」どころか、「捨てる寸前のゴミ」だった。
埒が明かないやり取り
すぐにアプリ上で出品者にメッセージを送った。
「説明と全然違う状態なんですが、返品したいです」
しかし、返ってきたのは信じられない言葉だった。
「中古品ですし、使用感には個人差があります」
「写真も載せてましたよね?納得した上で購入したんですよね?」
「返品は受け付けません」
いやいやいやいや、写真も加工されてて、こんなボロボロに見えなかったし!?
何度やり取りしても話にならず、ついには返信すら来なくなった。しかも、匿名配送のため、こちらは住所すら分からない。完全に詐欺じゃん。
運営に相談、そして驚きの事実
さすがにこのまま泣き寝入りするのは嫌だった。私はフリマアプリの運営に相談し、証拠の写真を送りつけた。すると、運営側も明らかにおかしいと判断したのか、出品者に連絡を取ってくれた。そして数日後、ようやく返品先の住所を聞き出せた。
だが、ここでさらなる問題が発覚。
返品先の名前が、アプリ上の出品者名とまるで違うものだったのだ。
「……偽名?」
もしかして、この人、普段からこんなことをやってるんじゃ?
ここまでくると、もう怒りしかなかった。泣き寝入りするどころか、私はこの人を直接問い詰めることに決めた。
直接対決!まさかの展開
返品先として送られてきた住所を頼りに、その家まで行った。アパートの一室。ピンポンを押すと、中から女性が出てきた。
50代くらいの、見るからに性格が悪そうな顔をした女。
「あんた誰?」
「あなたがフリマアプリの出品者?このバッグ、全然美品じゃないんですけど?」
すると、その人は急にしらばっくれた。
「は?知らないし。人違いじゃない?」
「でもここが返品先の住所になってますよね?」
そう言うと、一瞬動揺した様子だったが、すぐに開き直った。
「じゃあ置いて帰ってくれる?関係ないから」
いや、関係ないわけないでしょ!?
「ふざけないでください。こんなの詐欺ですよ」
「は?勝手に来て文句言わないでくれる?」
お互いにヒートアップし、口論になった。そしてついに、その人はブチ切れて私に手を上げてきた。
警察登場、そして……
頬にピリッと痛みが走った瞬間、私は迷わずスマホを取り出した。
「……今、暴力振るいましたよね?」
「は?証拠でもあんの?」
「スマホで録音していました」
そう言って警察に電話をかけた。
すると、この人の顔色がみるみる変わった。
「ちょっ、警察とか大げさじゃない!?やめなさいよ!」
いやいや、大げさにしてるのはあんたの方でしょ?
しばらくして警察が到着し、事情を説明。証拠を見せると、警察も「これは悪質ですね……」とため息をついた。そして、その人は暴行の現行犯で連行。
さらに、警察を通じてフリマアプリ運営にも正式に連絡が入り、その人のアカウントは凍結。
二度とフリマアプリで詐欺まがいの出品はできなくなった。
スカッとした結末
後日、警察から連絡があり、その人には前科がついたらしい。もちろん、返品したバッグ代も全額返金された。
「最初から素直に対応してれば、ここまでならなかったのにね」
そう思うと、なんだか滑稽だった。
フリマアプリには便利な面もあるけど、悪質な出品者には要注意!
そして、もし詐欺に遭ったら、泣き寝入りせずに徹底的に戦うべきだと心から思った。