ハンドルネーム:JusticeSeeker
昼過ぎの大学の会場で起こった出来事ですが、私にとって大学入試は人生の大きな転機のひとつでした。高校3年生の私は、長い受験勉強の末、この日を迎え、心臓がバクバクしていました。しかし、その緊張感は別の理由で急激に高まることになります。
試験が始まってしばらくすると、私の隣の席に座っていた浪人生の男性が、少しも緊張していない様子で、不自然に左右を見渡していることに気がつきました。さらに詳しく見ると、彼は筆記用具ケースの中に細工したカンニングペーパーを隠しているようでした。
試験中、このような不正を目の当たりにし、私は内心で大きな葛藤に陥りました。これを指摘すべきか、それとも見て見ぬふりをするべきか。長い時間をかけた正直な努力を考えると、私は黙っているわけにはいかないと感じました。試験監督者にこっそりとその人の行動を報告しましたが、彼は私が告げ口をしたことに気づき、試験終了後、逆切れして私を非難し始めました。
「こんなことで大騒ぎするなんて、お前が異常だ！」と彼は声を荒げました。しかし、その声は周囲の他の受験生の注意を引き、彼らもその人のカンニング行為に気づいていたことが明らかになりました。次第に、その人への非難が高まり、彼の不正行為は明るみに出されました。
結果として、その人は受験資格を剥奪されるという厳しい処罰を受けました。私への誤解は解け、多くの人が私の行動を支持してくれました。この出来事を通じて、どんなに厳しい状況でも正直さを貫くことの重要性を学びました。また、真実は最終的には明らかになり、正義は勝つという信念を新たにしました。
この体験は、私にとってただの受験以上のものとなりました。それは、正義とは何か、そして個人が持つ行動の力について深く考えさせられる出来事でした。
（掲載に当たっては、本人の許可を得ております。）
