みんなのスカッと体験談!!

私がインタビューしたスカッとする体験談を載せています。

#0015 カレーが嫌い

ハンドルネーム: エスニック嫌い

私にはカレーの臭いがどうしても受け付けない。そのスパイシーな香りだけで吐き気を感じるほどだ。親友のアヤはカレー、特にスパイシーカレーが大好き。彼女は私が「本当に美味しいカレー」を食べたことがないと思い込んでおり、一度美味しいカレーを食べれば気が変わると確信していた。ある日、彼女は私をランチに誘い、私がカレー屋に連れて行かれることを知らされずに、彼女のお気に入りのカレー店へと向かった。

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午後2時過ぎにカレー店に着くと、店内はほとんど人がいないが、空気はスパイスで満たされていた。店に入った瞬間、カレーの濃厚な香りが私の鼻を突き、すぐに吐き気を感じた。アヤは何も気付かず、楽しそうに席に着いた。彼女が私を騙してカレー屋に連れて来たことに気づき、私の気持ちは複雑になった。

メニューを見ると、カレー以外の選択肢はほとんどなく、アヤは既に「最高に美味しいカレー」を選んでいた。彼女は私がこのカレーを食べれば気が変わると信じて疑わなかった。しかし、私はすでにそのスパイスの香りで気分が悪くなっていた。無理に笑顔を作りながら、カレーの到着を待った。

運ばれてきたカレーの強烈な香りは、見た目の鮮やかさと同様に、私の鼻と胃を瞬時に刺激した。アヤは喜んで一口食べ、私にも勧めた。「どう?美味しいでしょ?」彼女の期待に応えようと、私は勇気を出して一口を口にした。しかし、口に入れた瞬間、カレーの強い臭いでさらに吐き気が強まり、顔をしかめることしかできなかった。

私は耐え切れずに席を立ち、トイレに駆け込んだ。スパイスの強烈な臭いのため、結局は吐いてしまった。戻ってきた私を見て、アヤはようやく事態の深刻さを理解した。彼女は青ざめ、「ごめんね、カレーがこんなに苦手なんだね。全く気付かなかった」と謝った。

この経験から、アヤは世界中の全員がカレーを好きなわけではないことを理解したようだ。彼女のカレー熱は相変わらずだが、その日以降、彼女が周囲の人に無理やりカレーを勧めすることはなくなった。