みんなのスカッと体験談!!

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#0016 歩道を我が物顔で進むママチャリ、逆の立場に立たされた日

ハンドルネーム:通学路の記録者

僕はいつも大学へ行くために、この狭い歩道を通る。朝の時間帯は特に多くの人が通学や通勤で歩いているから、歩道はごった返している。そんな中、毎朝のように出くわす一人の女性がいる。彼女は前と後ろに子供を乗せた大きなママチャリで、歩道を走り抜ける。それだけでも危なっかしいのに、彼女はベルを何度も鳴らしながら、歩行者に道を譲るよう強要するのだ。

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ある日のこと、いつものようにその母親がママチャリで突進してくるのかと思いきや、見たことがない光景に遭遇した。その日は、彼女が自転車ではなく、ベビーカーを押していたのだ。子供は一人をベビーカーに乗せ、もう一人は抱っこして急いでいる様子だった。その母親の後ろ姿を見ながら、「今日は自転車じゃないんだ」と思った矢先、事件は起きた。

その母親は自転車のベルを何度も鳴らしている男性に遭遇した。その男性もまた、歩道を自転車で走るタイプで、今日は彼女がその犠牲者になったのだ。ベルを鳴らしながら「どいてくれないか」と言わんばかりに迫るその男性。しかし、その母親は横にはよけられず、進行を妨げていた。

その母親が子供たちを守るようにベビーカーを押し続ける中、男性はついに堪忍袋の緒が切れた。「邪魔なんだよ!」と大声で叫びながら、その場を通り過ぎていった。その声に、周りの人々も振り返る。いつもなら他の歩行者に同じことをしているその母親が、今日は逆の立場に立たされているのを見て、僕は複雑な気持ちになった。

なんだか彼女が少し気の毒になった。けれども、「いつも自分がやっていることを、今、自分がされているんだ」と思ったことで、これがどれだけ周りが不快に感じていたか、少しは理解できたのではないかとも思った。それに、毎日のようにベルで人をどかせていた彼女には、これくらいの目に遭っても仕方がないのかもしれない。

(掲載に当たっては、本人の許可を得ております。)