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#0037 ホームレスから平和なランニングルートを取り戻した方法

ハンドルネーム:ランニングライフ

毎朝のランニングが私の生活の一部になってから、もう何年が経つだろうか。私は40代の会社員で、日々のストレスを解消するために、朝10キロのランニングを日課にしている。どんなに忙しくても、この朝の時間は私にとっての大切なリセットタイムだ。特に冬の冷たい空気が肌を刺す中で走るのは、私の頭をクリアにし、その日の活力を与えてくれる。

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しかし、ある日、私のいつものルートに変化が生じた。それは、いつからか突然現れたホームレスの存在だった。最初に気づいたときは、汚らしい姿に少し驚いた程度だったが、何度か同じ場所で見かけるうちに、その存在が私の気持ちを萎えさせるようになった。

特に、そのホームレスは他の大人しいホームレスと違って、すれ違う人々をじろじろと見つめ、何かをぶつぶつと呟いていた。私はそれに強い不快感を覚えた。最初は無視していたが、毎朝顔を合わせるたびに、次第に私の中で不快感が怒りへと変わっていった。

なぜ、こんな場所にホームレスがいるのか?どうして行政は何も対処しないのか?そんな疑問が頭の中を巡り始めた。清々しい朝を過ごしたいだけなのに、こんな不快な存在が目に入るたびに気分が台無しになる。

ある寒い冬の朝、そのホームレスが寝ているのを見かけた。汚れた毛布にくるまりながら、道路脇に放置されたゴミの山に囲まれているその姿を見たとき、私はふと「こいつをどうにか追いやることはできないだろうか」と考えた。そして、その考えが私の中でどんどん膨らんでいった。

その日は持っていたペットボトルの水を、彼の周囲に散らばっていたものにかけてみることにした。もちろん、彼に気づかれないように生垣の裏から行ったのだが、私が水をかけると、ホームレスは驚いて飛び起きた。私はその場からそそくさと立ち去ったが、彼が驚き慌てる姿を見て、正しいことをしていると感じた。

それ以来、彼が眠っている時には、同じように彼の周囲のものや布団に水をかけ続けた。特に寒い日に、彼の布団に水をかけたのは効いたようで、布団が濡れて冷たくなり、さらに寒さを感じることになっただろう。

それでも彼はそこに居座り続けたが、私は諦めなかった。少しずつ彼の生活空間を狭めていくような気持ちで、水をかけ続けたのだ。

そして、ある日を境に、そのホームレスは姿を消した。どこに行ったのかは知らないが、私のランニングルートからいなくなったことに間違いはない。長い闘いの末、ついに私は平和な朝のランニングを取り戻したのだ。

行政は結局何もしなかったが、私自身の手で問題を解決できたことに満足している。これでまた、清々しい朝を楽しむことができる。日課としてのランニングを再び心から楽しめるようになったのは、この行動のおかげだ。

(掲載に当たっては、本人の許可を得ております。)