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#0038 顧問契約の罠:元大手企業の部長

ハンドルネーム:どーなつ

私は現在、ベンチャー企業の社長をしています。30代後半で、正直、寝る間も惜しんで働き、やっとの思いで今の会社をここまで大きくしました。社員を数名雇えるまでになり、会社としても順調に成長していると感じていた時期のことです。事業をさらに拡大するため、外部の知見を得たいと考え、顧問契約を結ぶことにしました。

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ちょうどその頃、ビジネス誌の記事で「顧問契約が中小企業の成長に役立つ」という内容を目にし、そのアイデアに興味を持ちました。大企業で培った知識、経験、人脈を持つ人材が、私たちのような小さな企業にとって大きな力になるかもしれない、と思ったんです。

そんな時にマッチングサービスを通じて紹介されたのが、某大手製造業で技術関連の部長をしていたという経歴を持つ男性でした。その人は、会社の業績悪化に伴う早期退職制度に応募し、早期退職したばかりだったそうです。早期退職というのが少し引っかかり、また、顧問としての経験がない人だったこともあり、不安がありました。

しかし、マッチングサービスの営業マンが「トライアルとして3か月無料にするから」と提案してきたので、結局その人と6か月間の顧問契約を締結しました。これなら、もし期待外れだったとしても、ダメージは最小限に抑えられると考えたのです。

最初の数週間、その人に大いに期待していました。前職の経験を活かし、私たちの事業に新しい風を吹き込んでくれるだろうと。しかし、徐々にその期待は裏切られていくことになります。

その人は、毎回のミーティングで「私がいた会社では〜」と、前職でのやり方を延々と語るばかりでした。こちらが求めているのは、具体的な提案や行動でしたが、彼はただ口先だけです。彼の成功談や苦労話をひたすら聞かされるばかり。こちらから何か具体的な行動を促すと、「私はあくまで顧問なので」と、行動することを拒否しました。

そのうち、他の社員たちもその人に対して不信感を募らせ、露骨に無視する者も出てきました。最初は期待を込めて丁寧に接していたメンバーたちも、次第にその人の話を聞き流すようになり、時には彼が話し始めると席を外すことさえありました。私自身も、その人が本当に大手企業で部長職を務めていたのかと疑わしく感じるようになっていたのです。

結局、無料のトライアル期間の3か月が終わる頃には、その人が何一つ役に立たないことが明白になりました。むしろ、私たちの業務にとっては邪魔でしかありませんでした。マッチングサービスの営業担当に猛抗議し、トライアルの3か月で契約を打ち切りにしてもらうことができました。

その後、その営業担当から聞いた話によると、どうやら他の会社からも同様のクレームが入っていたようです。元大手企業の部長という肩書きを振りかざし、実際には何の価値も提供できない人物だったのです。彼は、顧問という立場を利用して、ただ自分の過去の栄光にしがみつき、他人を見下すことしかできない人間だったのでしょう。

今でもその人が私たちの会社を小馬鹿にしていたことを許せません。私たちは小さなベンチャー企業ですが、必死で努力し、少しずつでも前に進んでいます。その努力を否定し、上から目線で偉そうに語る彼の態度は、決して許されるものではありません。

その人が私たちのような会社に対して持っていた見下しの態度が、彼自身のバッドエンドにつながったのだと思うと、少しだけ溜飲が下がる思いです。きっと彼は、他の会社でも同じように契約を打ち切られ、二度と顧問として仕事を得ることはないでしょうから。

(掲載に当たっては、本人の許可を得ております。)