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#0027 テレワーク中のサボりがばれた部下の話

ハンドルネーム:翔太

テレワークが主流になったこのご時世、私たちの会社もその波に乗って、社員の多くが在宅勤務を行っている。私は課長で、テレワークに適応しつつ、部下たちの業務管理を行っている。そんなある日、とんでもない事実が発覚した。

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私の同期が怪我で入院をしたため、私は彼の課を一時的にマネジメントすることになった。彼の部下である20代の彼、仮に彼を佐藤と呼ぶことにしよう。佐藤は入社して3年目の若手社員で、テレワークに対する適応も早く、隣の課ではあるが、彼の若さに期待をしていた。

しかし、彼の業務を把握するようになってから、彼の業務態度に疑念を抱くようになった。業務報告書がやたらと短く、進捗も遅い。しかも、何度もミーティングを設定しても、やる気が感じられず、何か隠しているような感じがした。

その日、総務部から業務管理アプリを用いた業務管理を徹底するよう通達があった。私たちの会社では、1か月前に、全社員に支給されているノートパソコンに業務管理アプリがインストールされ、各自の作業時間やアクティビティが細かく記録される仕組みになった。

この業務管理アプリが導入された当時、「監視だ」との声が多くあり、評判が悪いアプリであった。そのため、このアプリを使用して業務管理をしている部は少なく、私の所属する部では、「このアプリは使用しない」と部長が方針を出していた。

しかし、通達もあったので、また、同僚の課をマネジメントする観点でも、業務管理アプリを開く必要があった。そこで、私は佐藤のアクティビティログを確認してみた。すると、驚くべきことが判明した。

佐藤のアクティビティログには、ほとんど活動が記録されていないのだ。ノートパソコンを使っていない時間が圧倒的に多く、使用している時間も何かしらの業務に集中している様子が全くなかった。これはただ事ではないと感じ、私はさらに詳細なログを解析した。

過去1か月に遡ってログを確認すると、佐藤がサボっていた証拠が次々と見つかった。彼はノートパソコンをほとんど使わず、何らかの言い訳をして業務を回避していたのだ。

数日後、彼が出社しているタイミングで、顔を合わせて事情を聞くことにした。「佐藤君、少し話があるんだけど、時間を取れるか?」と私は問いかけた。彼は少し顔色を変えながらも、平然と「はい、何でしょうか」と答えた。

会議室に入ると、私は本題に入った。「最近、君のアクティビティログを確認したんだけど、どうもおかしいことが多い。ノートパソコンをほとんど使っていないようだが、どういうことだろうか?」佐藤は一瞬固まったが、すぐに平静を装って答えた。「実は、私は紙とペンで考え事をする方が効率が良いと感じていまして、そのためにノートパソコンをあまり使っていませんでした。」

しかし、私の問いはそれだけでは終わらなかった。「でも、君が過去に渡ってノートパソコンをほとんど使っていないというのは、ちょっと信じがたい。業務管理アプリのログを見れば、君が何もしていない時間が多すぎることがわかる。紙とペンでの作業なら、もっと具体的な成果があるはずだが、それも見当たらない。」

佐藤は明らかに焦り始めた。「いや、あの、その…実際に考え事をしていましたが、確かに結果としての成果は少なかったかもしれません。」私はさらに追及した。

「それにしても、これは単なる効率の問題では済まされない。君が業務をサボっていたことは明白だ。君の評価を見直す必要があると思うが、どうだろうか?」佐藤は顔を真っ赤にして黙り込んだ。彼は反論する言葉もなく、ただうなだれるしかなかった。

後日、社内会議で佐藤の評価が見直されることになった。彼の業務態度が問題視され、最低の評価がつくことが決定した。その結果、次のボーナスの金額も期待できないことは明白だった。彼はその場で深く反省を表明したが、既に遅かった。

この一件から、私たちはテレワークの管理の厳しさを再認識した。サボりは決して許されないし、常に業務に対する誠実さが求められる。佐藤のような例を再び起こさないためにも、私たちは一層の努力を続けることを誓った。

(掲載に当たっては、本人の許可を得ております。)