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#0034 夜の歩道で出会った危険自転車運転女を問い詰めた話

ハンドルネーム: 怒れるサラリーマンA

ある夜、仕事帰りに歩道を歩いているときのことだった。静かな夜の道、街灯の薄明かりが照らす歩道は、決して狭いわけではなく、普通に歩いていれば他人とぶつかるようなことはまずない。それでも、油断できないのが世の中だ。

0034

その日の私は、無心で家に向かって歩いていた。仕事が忙しくて、ちょっと疲れた頭でコンビニで何を買おうかとぼんやり考えていた。そんなときだった。何やら動いているものが向かってきた。よく見れば、それは自転車に乗った女だ。

その自転車女、明らかに歩道を走っている。しかも、スピードがかなり出ているのが一目でわかった。また、電灯も付けていない。「こいつ、何考えてんだ…」と思わず心の中で呟いた。道幅は十分にあるが、その自転車女はまっすぐ私の方向に突っ込んでくるようだった。

「危ないな…」と心の中で少し身構えたものの、まさか避けずにそのまま突っ込んでくるなんて思わなかった。しかし、その自転車女は私のギリギリのすれすれを、まるで意図的に狙ったかのように通り過ぎていったのだ。しかも、無言で。心臓が一瞬、バクンと跳ね上がり、恐怖と驚きで一瞬立ち止まってしまった。

正直、そのときは怒りよりも恐怖の方が先に来た。しかし、その恐怖が収まると次に湧いてきたのは、激しい怒りだった。「なんだあの女!こっちが気をつけて歩いてるのに、危険運転してきやがって…!」。どんどん腹が立ってきて、どうしてもそのまま見過ごせない気持ちになった。

振り返ると、その自転車女が赤信号で止まっていたのが見えた。「チャンスだ」と思い、私はその女に向かって歩き出した。そして、もう感情のままに叫んでいた。

「おいこら、危ねぇだろう!」

しかし、その自転車女はこちらを見ない。完全に無視しているかのようだった。その態度にさらに怒りがこみ上げてきた。心の中で「無視してんじゃねえぞ、こら!」と叫びながら、勢いをつけてその女の方にさらに近づいた。

「おい、そこの自転車!ぶち○すぞ!」

この言葉でようやくその女は反応した。びっくりした顔をして、こちらを認識したのがわかった。私はその顔を見た瞬間、さらに怒りが爆発し、完全に感情を抑えられなくなった。怒鳴り声をあげながら、その自転車女の前まで突進した。

「お前、危ねぇだろうが!ぶち○すぞ!」

その女は完全に怯えていた。目はうろたえていて、顔も青ざめている。「な、なんですか…」と震えた声で返してきたが、私は聞き入れる余裕もない。

「次この辺でお前見かけたら、家特定して○すからな!」

私はその言葉を吐き捨てると、相手が完全に恐怖で固まっているのを確認し、少しだけ気分が晴れた。自転車女はもう震えが止まらず、視線も合わないままだった。

でも、その瞬間、思ったんだ。「本当に怖かったのは、こっちの方だよ」と。

結局、相手は恐怖で縮こまっていたが、私が恐怖を感じた瞬間も同じくらい存在していた。自転車という乗り物を使って、自分の都合だけで他人を危険にさらす。そんな無神経さに、私は絶対に負けたくなかった。

だからこそ、しっかりと怒りをぶつけた。相手が怯えた表情を見て、ようやく納得できた気がする。SNSで相手を晒す人もいるようだが、面と向かって注意したほうが、相手のためにもなると思う。

その自転車女は信号が青になると慌てて逃げるように去っていった。

歩道は歩行者のための場所だ。無神経に危険運転をする輩には、しっかりと警告を与えるべきだということだ。次に同じようなことがあれば、躊躇せずにまた声を上げるだろう。

(掲載に当たっては、本人の許可を得ております。)